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酵母・菌・酢類

酵母

酵母というのは、糖分にはたらきかけてアルコールと炭酸ガスに分解する発酵菌のことを指します。この酵母は古くからビールやパン、味噌、響油づくりに利用されてきました。酵母のなかでも、ビール酵母は栄養価にすぐれ、医薬品として販売されているものもあります。市販されている健康食品には、ビール酵母やパン酵母が使われていることがほとんどです。


 

酵母はビタミンB群、ミネラル、アミノ酸、酵素などを豊富に含んでおり、新陳代謝を活発にします。また、総合的な栄養の補給になります。形態としては、ビール酵母やパン酵母の粒状の健康食品があるほか、酵母エキスがほかの健康食品に配合されています。食欲のない人や、胃が弱い人、栄養補給をしたい人などにおすすめです。

豆腐の成分であるイソフラボンと、酵母を一緒に摂ることで心筋梗塞や脳梗塞の高い予防効果が期待されています。

 

ヨーグルト

ヨーグルトは、牛乳に乳酸菌を加えて発酵させた発酵乳で、ロシアの生物学者メチニコフがプルガリア地方に長寿者が多いのは発酵乳をよく食べるから、と発表して以来、研究が進められ、さまざまな効用が見出されてきています。ヨーグルトは牛乳のもつ豊富な栄養に加えて、発酵乳のよさがあります。ひとつは消化がよい点で、発酵の過程でできる乳酸は、カルシウムとくっついて吸収されやすい乳酸カルシウムになっています。これは骨粗鬆症の予防のためにカルシウムをとるのに効果的です。また、カルシウム不足は高血圧の誘因になりますので、ヨーグルトはカルシウムが多いうえ、タンパク質が分解されてできるペプチドを含み、そのひとつであるラクトトリペプチドには、血圧を下げる作用が認められてることからも身体に有効だといえるでしょう。こうした点から、総合的に血圧が高めの人によい食品といえます。ヨーグルトは1gに100万個以上の生きた乳酸菌を含んでおり、ヨーグルトを常食すると腸内の善玉菌を優勢にし、悪玉菌のつくる有害物質を減らして肝臓の解毒の負担を軽くすることができます。
そして、善玉菌が腸内でつくる乳酸や酢酸は、腸の蠕動運動を活発にして便通を改善し、腸内を酸性にして病原菌の侵人を防ぎます。この乳酸菌の菌体成分が免疫力を高めるのです。

また、ヨーグルトには整腸作用がありますが、特に、生きたまま腸に達し、整腸作用を発揮する種類の乳酸菌(ビフィズス菌、アシドフィルス菌など)で発酵させたヨーグルトが特定保健用食品に指定されています。これを継続してとることで整腸作用が期待できますが、製品によっては、糖分や脂肪分が多いので買うときには注意してみてみましょう。骨粗鬆症を予防したい人や、乳糖不耐性の人、血圧が高めの人などにおすすめです。


 

黒酢

酸っぱいもの、梅干などに代表されるように、えてして健康に良いものです。黒酢とは発酵・熟成期間が1〜3年と、通常より長い時間をかけてつくられた酢のことで、原材料は各種あるのですが、日本では米や玄米を原料としたものが一般的です。特に鹿児島県のつぼ酢は日本の代表的な黒酢として有名で、江戸時代からの伝統的な製法でつくられており、高い健康効果が認められています。つぼ酢はアマンつぼと呼ばれる陶器のつぼに七分づきの米と米コウジ、天然氷を入れて仕込み、半年ほどかけて発酵させ、半年間熟成させてつくりあげます。その後、さらに1〜2年の熟成期間を経て製品化されるものもあるほどです。中国の黒酢、イタリアのバルサミコ酢なども同じ黒酢の仲間です。

 

黒酢は熟成期間をかけるほど色が濃くなり、うま味や香りを増すとともに、有機酸、水溶牲ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの有効成分もふえていくとされています。これらの成分のはたらきで、黒酢には疲労回復、食欲増進、カルシウムの補給、自律神経の安定、血圧降下、血糖値低下、コレステロール低下、肝機能の強化、肥満や便秘の解消などの効果があることが認められています。黒酢には多様な健康効果があり、アトピー性皮肩炎などアレルギーの改善に役立つこともわかっています。血圧が正常でない人や、生活習慣病を予防したい人、アレルギーを改善したい人などにおすすめです。

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2017/9/11 更新